AristaとExtremeのWi-Fi メッシュ機能で検証してみた
前回のブログでは、無線アクセスポイントの「メッシュ」機能についてご紹介しました。
本ブログでは、メッシュを使用した無線ネットワークを構築してみました。
今回は、アリスタネットワークス社とエクストリームネットワークス社の無線ソリューションを用いてそれぞれ検証しました。
はじめに
ブログをご覧頂きありがとうございます。
今回は無線アクセスポイント(AP)のメッシュ機能についてアリスタネットワークス社とエクストリームネットワークス社の無線ソリューションを用いてそれぞれ検証しました。
メッシュ機能とは?という方は、こちらの記事をご覧ください。
Arista CloudVisionCUEでの検証
Arista CognitiveWiFiの特徴
- 自己適応型機能
自動的に最適な通信経路を選択し、AP初期設定時やリンク障害時にも最適なルートノードへのパスを自動検出します。
- 自己修復型機能
またリンク障害時には自動的に修復を試み、別の経路を探して通信の継続性を確保します。
Aristaの無線ソリューションでは、アクセスポイント2台を使用して、基本的なメッシュネットワークを構成しました。
Aristaのメッシュ機能は、グループ単位でサポートされており、管理と設定が容易なのが特徴です。
クラウド型のコントローラCloudVisionCUE上で設定を行います。
- グループを作成し、メッシュを構成するAPを追加
- そのグループ内で使用するメッシュリンクのSSIDを作成
- メッシュのグループ内で適用されるSSID(端末データ通信用)を作成
- ルートノードと呼ばれる有線ネットワークに接続されるAPを選択し、メッシュを有効化
6E対応モデルでは6GHz帯域をメッシュリンクに設定することが出来ます。
※6対応モデルはメッシュリンク5GHz帯域が推奨です。
今回は、
・メッシュリンク用のSSID:mesh
・端末データ通信用のSSID:mesh-data
とします。
検証結果
ダッシュボードからは、ノンルートノードがルートノードとメッシュを組んだ時点でアクティブとして表示されます。
端末からは、メッシュリンク用のSSIDと端末データ通信用のSSID両方が確認でき、端末データ通信用のSSID 「mesh-data」に接続できることを確認しました。
Extreme ExtremeCloud IQでの検証
続いて、Extremeの無線ソリューションでは、3台のアクセスポイントを使用してマルチホップの構成を検証しました。
Extremeのアクセスポイントはメッシュのみに無線を使用することも、メッシュとクライアントアクセスの両方に無線を使用することも可能です。今回は5GHzの無線をメッシュとクライアントアクセスの両方に使用します。
クラウド型の管理ソリューションExtremeCloud IQ上で設定を行います。
- ポリシーを作成
- ポリシー内でSSID(端末データ通信用)を作成
- 5GHzの無線インターフェース設定でラジオの無線使用の用途を、クライアントアクセスに加えバックホールメッシュリンクを追加
- メッシュネットワークを構成するAP3台にポリシーを適用
Extremeのメッシュもラジオをメッシュ接続の設定にしておくことで、自動的に最適なメッシュリンクを形成します。
Extremeではメッシュリンク用のSSIDは生成しません。
検証結果
各APからは以下のように「レイヤ2ネイバー情報」として、メッシュを組んでいるAPを確認します。親APが子AP01と、子AP01が子AP02へメッシュを組んで2ホップでメッシュを組んでいることが確認できます。
また、メッシュとクライアントアクセスの両方に使用している5GHzのクライアントアクセスについて、5GHzにて端末を接続できることを確認しました。
まとめ
Arista、Extremeどちらも簡単な設定で最適なメッシュリンクを自動で組み、安定した電波を提供することができます。
本ブログでは、基本的な設定手順、機能についてご紹介しましたが、詳細についてご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。