ストレージ

Pure Storage GUI・CLIのログイン方法やそのアクセスユーザ

Pure Storage FlashArray(FA)製品、FlashBlade(FB)製品にGUIやCLIにてログインする方法やそのアカウントの権限の詳細、そして、デフォルトユーザーとして設定されているpureuserのパスワード変更方法についてご紹介します。

Pure Storageへのログイン

ご利用いただいているPure Storageを管理するためのツールとして、GUI(Graphical User Interface)やCLI(Command Line Interface)などがあります。

機器にGUIログインする例を下記に記載します。GUIの場合は、ブラウザを使用して、https://の後に該当機器のIPアドレスまたはFQDN(Fully Qualified Domain Name)を入力することで、ログイン画面にアクセスできます。この時、IPアドレスはPure Storageに設定している管理IPのうち、仮想IPにてログインいただくことを推奨します。GUIは、Pure Storage社により下記ブラウザでの動作確認が実施されています。

・ FA:最新2世代

Apple Safari ・ Google Chrome ・ Mozilla Firefox ・ Microsoft Edge

・ FB:最新世代

Apple Safari ・ Google Chrome ・ Mozilla Firefox

CLIは、TeratermやPuTTYなどでsshにてログインできます。GUIと同様にホストにIPアドレスかFQDNを入力することでログイン可能です。そのほかPure Storageにログインする方法としてはAPIが挙げられます。また、AD(Active Directory)連携によるログインもサポートしています。

ログインする際に、必要になるのが管理ユーザーとそのパスワードです。Pure StorageではFA製品およびFB製品に共通して、pureuserというデフォルトユーザーが存在します。デフォルトのパスワードはpureuserです。最初はこれを入力することで機器にログインすることが可能です。

ログインユーザーの権限

pureuserのほかに、アカウントを作成いただくことで、ログインユーザーを増やすことが可能です。また、このログインユーザーには、4つの権限を付与でき、それぞれ実施できる範囲が変わります。なお、この権限はAccess PolicyやRoleと呼ばれます。それぞれの権限については下記の表のとおりです。

ローカルユーザーの作成方法

機器にログインするための、ローカルユーザーの作成方法はGUI・CLIでそれぞれ下記となります。

■GUIで実施する場合(バージョンにより表示が異なる場合があります)

・ 対象:FA製品(Purity v6.6.x 未満の場合)

Settings > Access > Users欄の右側にある縦三点リーダをクリック > Create User… > User名やRole、Passwordを入力し、Create

・ 対象:FA製品(Purity v6.7.x 以上の場合)

Settings > ACCESS > User and Policies > Users欄の右側にある縦三点リーダをクリック > Create User… > User名やRole、Passwordを入力し、Create

・ 対象:FB製品

Settings > SECURITY > Users > User欄の右側にある縦三点リーダをクリック > Create User… > User名やRole、Passwordを入力し、Create

■CLIで実施する場合

・ 対象:FA製品(Purity v6.6.x 未満の場合)、FB製品

pureadmin create [作成したいUser名] --role [設定したいrole] コマンドを入力し、Enter passwordとRetry passwordに新しいパスワードを入力

・ 対象:FA製品(Purity v6.7.x 以上の場合)

pureadmin create [作成したいUser名] --access-policy [設定したいrole] コマンドを入力し、Enter passwordとRetry passwordに新しいパスワードを入力

pureuserのパスワード変更方法

FA・FB製品に共通して存在するpureuserというユーザーですが、このユーザーは削除できないものとなります。デフォルトのパスワードはユーザー名と同じ、pureuserとなります。また、権限はarray_adminとなります。

このデフォルトのパスワードを使用し続けると、Pure StorageからAlertが発報されます。Alertは下記の内容です。(今後、Alertの件名やIDが変更となる可能性がございます)

FA製品:Warning – [ArrayName]: Insecure default pureuser password [194]

FB製品:Warning – [ArrayName]: Insecure default pureuser Password [1123]

セキュリティの観点から、pureuserのパスワードを変更することを推奨いたします。パスワード変更方法は、下記の通りです。

■GUIで実施する場合(バージョンにより表示が異なる場合があります)

・ 対象:FA製品(Purity v6.6.x 未満の場合)

Settings > Access > Users > pureuser欄の右側にある縦三点リーダをクリック > Edit User… > Current Passwordに旧パスワード(pureuser)、New PasswordとConfirm Passwordに新しいパスワードを入力し、Save

・ 対象:FA製品(Purity v6.7.x 以上の場合)

Settings > ACCESS > User and Policies > Users > pureuser欄の右側にある縦三点リーダをクリック > Edit User… > Current Passwordに旧パスワード(pureuser)、New PasswordとConfirm Passwordに新しいパスワードを入力し、Save

・ 対象:FB製品

Settings > SECURITY > Users > Users > pureuser欄の右側にある縦三点リーダをクリック > Edit User… > Current Passwordに旧パスワード(pureuser)、New PasswordとConfirm Passwordに新しいパスワードを入力し、Save

■CLIで実施する場合

・ 対象:FA製品、FB製品共通

pureadmin setattr pureuser --password コマンドを入力し、Enter old passwordに旧パスワード(pureuser)、Enter new passwordとRetry new passwordに新しいパスワードを入力

そのほかの仕様や注意点

・ FB製品では、Purityバージョン v4.5.0以上にて、ローカルユーザーを新規作成することが可能です。

・ pureuserのパスワードは一度変更すると、元のpureuserには戻せません。

・ パスワードの文字数は1~100字となります。

・ 使用できる文字はUSキーボードにて入力可能な文字となります。

最後に

今回はPure Storage製品にGUIやCLIにてログインする方法やそのアカウントの権限の詳細、そして、デフォルトユーザーとして設定されているpureuserのパスワード変更方法についてご紹介しました。今後も、Pure Storage FlashArray製品、FlashBlade製品に関連する内容を、本ブログに記載していきます。

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