ストレージセキュリティ

Pure Storage製品の保守プログラム Evergreen Storage

Pure Storage製品の永久保証を実現する保守プログラム、Evergreen Storageをご紹介します。

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一般的なストレージ製品は、End of Lifeへの対応や、性能および機能のアップグレードのため、ストレージ製品をリプレースしデータ移行をする必要があります。このような課題に対して、Pure Storage製品は、これまでの常識を大きく覆し、ハードウェア(HW)やソフトウェア(SW)を無停止で定期的にアップグレードすることにより、長期にわたり使用できるプロダクトを提供しています。これを実現するのが、Pure Storageの保守プログラム「Evergreen Storage」です。このプログラムには、大きく3種類のモデルがあり、それぞれの概要を以下にご紹介します。

 

  • Evergreen//Forever & Evergreen//Foundation

Evergreen//Foreverは、従来型のストレージ購入モデルに対して、HW・SWの継続的なアップグレードを組み合わせることで、保守契約を継続することでEnd of Supportなく、長期的にストレージを利用できるプログラムとなります。Ever Modernプログラムにて、保守レベルと契約期間に応じて、最新のHWが提供されます。HWのアップグレードは無停止で実施可能であり、ダウンタイムや再購入の必要が無く、一度購入したPure Storage製品がご契約いただいている限り、常に最新のテクノロジーと機能を永続的にご利用いただくことが可能です。
Evergreen//Foundationの場合は、ハードウェア・アップグレードは含まれず、従来のストレージ購入と同様のモデルとなります。

  • Evergreen//One

アズ・ア・サービスのストレージとして、提供されるストレージ・サービスとなります。必要とされる容量や性能、サービス・レベルに応じて、Pure Storage社資産のストレージをお客様環境に導入し、クラウドライクなサブスクリプション・サービスとして利用できます。パブリック・クラウドの経済性と、オンプレミスのセキュリティおよび耐障害性を備えた環境を実現するストレージ・サービスです。

  • Evergreen//Flex

HWの所有権・制御権はお客様保持となり、購入した容量の利用率に応じて料金をお支払いいただく、サブスクリプション型の従量課金制のストレージ・サービスです。利用料はリザーブ・コミットと呼ばれる、本契約で使用するストレージの容量を指定いただき、利用率に応じた料金となります。リザーブ・コミットを超過した使用量分は事後請求されます。なお、リザーブ・コミットはお客さまの要件に合わせて柔軟に拡張でき、本契約にはEver Modernも含まれますので、ストレージを常に最新の状態に保ってご利用いただくことができます。

Evergreen Storageに含まれるプログラム

Evergreen Storageプログラムには、Pure Storage製品のHW・SWに対する包括的なサポートプログラムとなっており、その中のコンテンツをご紹介します。

  • Right Size Guarantee

FlashArray//X・XLで利用可能な容量保証プログラムとなります。ストレージ製品の購入時にRight Size Guaranteeの契約が必要となり、本プログラムの利用時にはお客様が指定した容量に対して、ワークロートとデータ種別の事前調査を実施することで、データ削減率を加味した容量保障を行います。想定よりもデータ削減が効かず容量不足となった場合には、工場出荷日から12ヶ月以内であれば、Pure Storageが不足分の追加容量を提供する形で容量保証されます。

  • Love Your Storage Guarantee

お客様が商品を受け取ったのち、製品にご納得いただけなかった場合において、30日以内であれば返品を受け付け、返金を行うという返金保証となります。本プログラムをご利用いただく条件として、PhoneHome機能が有効化されており、クラウド監視機能「Pure1」に接続が必要となります。なお、PoC(Proof of Concept)による、製品の事前評価を実施している場合は、本プログラムの対象外となります。

  • All Inclusive Software

Pure Storage製品のストレージOSでは、Pure Storage社が実装したSW機能(ReplicationやSnapshot保護機能など)を、ライセンスフリーで利用可能となります。

  • Ever Modern

最短3年ごとにHWアップグレードを実施可能な権利となります。FlashArrayではコントローラを、FlashBladeではブレードを、その時点での最新モデルにアップグレード可能です。FlashArray//X・C・XL、FlashBlade//Sであれば累計6年の保守を購入し、かつ現在のコントローラを3年以上運用している条件のもと、3年経過時(4年目の開始時点)にてアップグレードが実施できます。FlashArray//E、FlashBlade//Eの場合は、6年経過時にHWアップグレードが可能となります。Ever ModernのHWアップグレードにより、ご利用の製品のEoL(End of Life:サポート終了)への考慮が不要となり、ストレージを常に最新の機器として継続的にご利用いただけます。また、HWアップグレードは性能劣化なしに実施可能となります。

※Ever ModernはEvergreen//Foundationには含まれません。

  • Ever Agile

HW(コントローラまたはブレード)の下取りプログラムです。HWを上位モデルへアップグレードする際に、上位モデルのHWの値段から元のHWの値段を差し引いた金額でHWアップグレードを実施できます。本プログラムをご利用いただくことで、元のHWの調達費用を効率的に利用し、新規購入よりも費用を抑えることができます。

※Ever AgileはEvergreen//Foundationには含まれません。

  • Capacity Consolidation

容量統合のプログラムです。Pure StorageのDiskに当たるDFM(Direct Flash Module)は大容量、高密度の製品が続々とリリースされており、既存のFlashArrayのシャーシまたは、拡張シェルフのフラッシュモジュールを、より高密度、大容量のドライブにデータを移行し、容量統合・集約化を実現します。

※Capacity ConsolidationはEvergreen//Foundationには含まれません。

最後に

今回、Pure Storage社の保守プログラムであるEvergreen Storageの概要を紹介しました。Evergreen Storageは保守契約が継続している限り、製品のサポート終了や老朽化を心配することなく、HW・SWのアップデートにてリプレースやデータ移行なく、常に最新機能をご利用いただけます。今後、Evergreen//OneやEver Modernなどについても、本ブログで投稿していきます。

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