情報・通信
オールフラッシュ・ストレージアレイ
による仮想環境で業務効率を向上し、管理の負荷を軽減。
お客様の課題
TEDのソリューション
ITインフラソリューション事業本部
ITエンジニアリング
事業部
M³DaaS推進部長
早瀬 久雄氏
ITインフラソリューション事業本部
ITエンジニアリング
事業部
M³DaaS推進部
第一グループ エキスパート
相原 慎司氏
ITインフラソリューション事業本部
ITエンジニアリング
事業部
M³DaaS推進部
第一グループ エキスパート
木村 直樹氏
「いつでも、どこでも、どんな仕事も、どんなデバイスからでも」オフィスと同じ業務環境を提供するため、デスクトップ仮想化ソリューション「M³DaaS@absonne(エムキューブダース・アット・アブソンヌ)」を2011年から提供しており、大企業を中心に多くのお客様にご採用頂いております。
しかし、最近では利用ユーザー数の増加や利用パターンの変化などで仮想デスクトップ(VDI)にかかる負担が大きく変わってきました。特にストレージについては、ディスクのフラグメンテーション(断片化)の対応や性能チューニングなどメンテナンス負荷が増えている状況でした。
そこで、NSSOLでは自社環境のリソース増強に合わせてピュア・ストレージが提供するオール・フラッシュ・ストレージのソリューションを採用しました。これによりディスクのフラグメンテーションが発生しなくなり、チューニング等の負荷が大幅に削減され、3,000クライアント以上のVDI環境を安定的に運用しています。また、本システムのハイパーバイザーにはマイクロソフトのHyper-V、VDIの製品にはCitrix XenDesktopおよびCitrix XenAppを採用しています。
「いつでも、どこでも、どんな仕事も、どんなデバイスからでも」オフィスと同じ業務環境を提供すること、これがSSOLが目指すクライアント環境です。最近ではスマートデバイスの普及など技術的な進歩とともに、労働人口の低下に伴うリソースの確保など、ワークスタイル変革(在宅勤務など、場所を選ばない業務の提供)の面から注目を集めています。
場所を選ばない業務環境の実現にはVDI環境が最適であり、この成功にはユーザーの利用用途に基づいたシステム設計、サイジングが不可欠です。NSSOLの提供するVDIソリューション「M³DaaS@absonne」は、システム研究開発センターでの研究・検証に加え、自社を含む数千~一万デバイス以上の大規模事例での数多くの実績がフィードバックされています。
今回のシステム導入の背景と導入の決め手について、ITエンジニアリング事業部 M³DaaS推進部長 早瀬 久雄氏は次のように証言します。
「当社では2011年頃からVDIを導入していました。ユーザー数や利用リソースを想定し、きちんとサイジング(システム設計)を行いました。しかし、ユーザーが利用するデスクトップは4年前と比べると使い方が大きく変わっています。例えば、画像や動画の利用増加やアプリケーションの追加などです。基本的には利用するリソースが増えるため、どうしても全体的なパフォーマンスが低下していく傾向にあります。特にストレージについては、フラグメンテーション(断片化)の進行やI/O数の増加などで、パフォーマンス低下が大きく、運用でカバーするには限界に近くなっていました。」(早瀬氏)
ITエンジニアリング事業部 M³DaaS推進部 相原 慎司氏はこう続けます。
「ストレージがボトルネックになりシステムが正常に稼働しなくなるリスクがありました。VDIはユーザー全体のデスクトップの使い方でリソースが大きく変わります。これはリソースの予測が読みやすいサーバ仮想化との違いを痛感しました。」
(相原氏)
ITエンジニアリング事業部 M³DaaS推進部 木村 直樹氏はこう付け加えます。
「今後もデスクトップが利用するリソースは増加傾向だと考えています。特にストレージの部分については根本的にアーキテクチャを見直す必要があると考えました。その中で、価格や信頼性などでハードディスク・ストレージと遜色なくなってきたオール・フラッシュ・ストレージを検討することになりました。もちろん、ハードディスクのストレージも当初の導入時よりは進化していましたので、双方を検討することになりました。」(木村氏)
「導入においては数社検討したのですが、従来活用していたハードディスクベースのストレージと比較してオール・フラッシュ・ストレージであるピュア・ストレージのソリューションは圧倒的にパフォーマンスが優れていました。データのブロックサイズが可変なのでシステム側で細かなチューニングをする必要がなく、柔軟性や将来性にも富んでおり、当社が望んでいる性能を満たしていました。」(早瀬氏・相原氏)
「ピュア・ストレージはある意味で新興企業と言えるのですが、USの本社にも弊社のメンバーが何度も訪問させて頂いており企業理念など共感を持つことができました。また、個別の勉強会や技術支援などもしっかりしていたので導入に関する不安はありませんでした。実際、導入時も感覚的には置いてすぐ使えるという感じで即座にシステムを動かせるようになりました。
他社を例にとると機能は豊富でも設定に手間がかかるケースも多いのですが、ピュア・ストレージの場合、ほとんど自動で何も気にしなくても良かったという印象です。」(木村氏)
「当社はシステムインテグレーターとしてお客様にソリューションを提供する会社です。自社で活用したVDIのノウハウと経験を踏まえお客様に提供していきたいと考えています。特にピュア・ストレージはI/O(データの読み書き)が速く、VDI環境に向いていると思います。実際に導入後もリードは常時1ms以下、最高0.6msと安定したパフォーマンスを高いレベルで実現しています。」(木村氏)
「パフォーマンスもそうですが、データーセンターの省スペース化、省電力化という意味でもピュア・ストレージは貢献できると思います。高度なインライン重複排除と圧縮により従来型のストレージと比較して、データ削減率6.5:1。このため、物理的なストレージの台数を減らすことができます。当社の試算でもラックスペースで84%削減、消費電力は約70%削減という成果を見込んでいます。TCOで見ると従来型のSASベースのディスクストレージに同等のところまできています。また、当社はピュア・ストレージのパートナーでもあります。今後はユーザーの立場から当社の意見をピュア・ストレージへフィードバックしつつ、システムインテグレーターとしてお客様へより良いソリューションを提供できる環境をつくりたいと思っています。」
(相原氏・木村氏)
「当社はM³DaaS@absonneというソリューション名でサービス提供からオンプレミスの構築までお客様のニーズに合わせたVDIのソリューションを提供しております。今後はピュア・ストレージをソリューションラインナップに組み入れて展開していきます。」(早瀬氏)
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記事は 2015年05月 取材・掲載のものです。